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美麻の山村留学 Edit

始まり Edit

 美麻の山村留学は「育てる会http://www.sodateru.or.jp/」の山村留学事業を「受け入れる形」で行っています。

 「受け入れ」のきっかけは、多くの実施地区と同様、複式学級になったり児童生徒が減少して学習効果が上がらないことを心配した当時の議会を含む行政や教育関係者が児童生徒を増やすために考えました。
保護者から要望されたものではありません。

 山村留学は制度的に確立していません。
それこそ、そのシステムは千差万別で、当時は「何でもかんでも山村留学」と言う状態でした。
行政関係者や教育委員会の動向を察知した個人や組織等は、肥満児対策や不登校対策を「山村留学」で解決しようとしたこともありました。だから、地域の児童生徒の保護者は少し不安でした。

 平成3年、当時の教育委員会はPTAや学校の先生を含む関係者で作った「教育問題懇談会」に「育てる会の山村留学」の受け入れについて、「その是非」を諮問しました。
数多くの山村留学の中から「育てる会」を指定したわけです。
肥満児対策や不登校対策や問題児の矯正のための山村留学ではないことで保護者の不安に応えました。

 懇談会からの答申は「一方に児童の減少による教育効果の不安を感じる住民がいて、一方に豊かな自然環境下での教育効果を望む親がいる現状では幾多の困難を克服して山村留学を受け入れた方がいい」けれども「行政に児童生徒の増加対策を望む」と言うものでした。

 始めは「学校の児童数確保」が受け入れの最大要因でした。

地域の受け入れの状況 Edit

 平成4年、育てる会は、八坂にある「やまなみ荘」に「八坂学園」と一緒に美麻学園を創立しました。
 平成17年度大町市に合併するまでは、村の教育員会が村側の窓口になり、学校を含めて「育てる会」の「長期の山村留学」を「受け入れる」ことを「村の事業」としたのです。
 受け入れに伴う育てる会への財政支援(550万円から800万円)や受け入れ農家の募集と支援(1泊800円)、美麻小中学校との調整等を教育委員会が行いました。

美麻学園の山留生達 Edit

 山留生は月の半分をセンターで八坂学園と共に過ごし、残りの半分を農家(里親)で生活します。
 1年間が単位です。農家では2人(1人にはしません)から4人位の擬似兄弟と親子の関係を創り、里親(農家といいます)を「父さん」「母さん」と呼びます。
 センター生活中は八坂にあるセンターから大塩のバス停まで約5キロを歩いて美麻小中学校に通学し、農家生活中は地域の子供と一緒ですが、育てる会は歩くことを重要視して、自分のことは自分ですることも基本にしています。
だから、修学旅行やメンドシーノhttp://www.hakuba.jp/miasa/pukiwiki/index.php?%A5%DB%A1%BC%A5%E0%A5%DA%A1%BC%A5%B8%BB%EE%BA%EE%2F%BB%D0%CB%E5%C5%D4%BB%D4%A1%CA%A5%E1%A5%F3%A5%C9%A5%B7%A1%BC%A5%CE%A1%CB訪問の支度も自分でします。

山留生の四季 Edit

工事中

年度ごとの受け入れと農家の状況 Edit

平成(全)3年(全)4年(全)5年(全)6年(全)中1年(全)2年(全)3年農家数
 4 ( )  ( ) 1( ) 1( ) 1( )   ( )  ( )    1
 5   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
 6   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
 7   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
 8   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
 9   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
10   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
11   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
12   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
13   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
14   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
15   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
16   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     
17   ( )  ( )  ( )  ( )  ( )   ( )  ( )     

合併後の山村留学 Edit

 18年の1月に「美麻村」は大町市の一部になりました。
けれども合併の協議の中で山村留学は継続することになっていましたから大きな変化はありません。
 大町市に合併したので、大町市が補助金を支出して「八坂美麻山村留学推進協議会(以下山留協)」を創りました。八坂学園・美麻学園の行政側との窓口になっています。
 「育てる会」が、美麻学園の運営を募集も含めて行いますが、育てる会の支援(特に財政)と里親(農家)の支援やその他の調整を大町市教育員会の美麻教育課と山留協が行います。(続く)