#23 美し村移住対策の現状 ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
視察の内容 ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
今回は、美麻と同時期に合併していること、過疎地域の指定を受けていること、行政が支所に地域振興の部署を残していること、滞在型市民農園を活用したプログラムを実践していることなど、現在計画している移住対策事業の実施に向けて先進地である美杉町にその状況を教えていただくことにしました。
- 三重県津市美杉町「城山クラインガルテン」 - 美麻村時代の姉妹村「美杉村」にある農業法人が運営する滞在型市民農園
美杉町(美杉村)ってどんなところ ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
津市美杉町(旧美杉村)はかつては美し村連邦として有効姉妹村のお付き合いをしてきた地域です。
http://www.47news.jp/CN/200310/CN2003100301000041.html
美麻と同じ平成18年1月1日に合併して一志郡美杉村から津市美杉町となったそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E6%9D%89%E6%9D%91
- 美麻地区との違い
面積が美麻の3.5倍(206.70平方キロメートル)もあり津市の面積の1/3を占める。
10市町村の広域合併をしている。
市の中心部から最も遠い場所に位置している(美杉庁舎まで車で40分以上かかった)。
町の中心部にある津市美杉庁舎
今回視察をお願いしたのは美杉の中心部から山を登ること30分一度奈良県に入って到着した太郎生地区、標高500mをこえる倶留尊高原の城山クラインガルテンを訪ねました。
太郎生地区は、津市とは言っても最も離れた場所に位置し、生活圏は隣の名張市に近く来るまで30分ほどの距離との事でした。美麻というか大北地域で言えば小谷村の大網地区のような地理的条件といえるのではないでしょうか。
高齢化率が50%に迫ろうかという美杉地域の中では地理的に近隣の町に近いこともあり太郎生地区の高齢化率は30%台とのことです。
視察報告 ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
美し村移住対策の現状を聞く(2/16) ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
http://www.ztv.ne.jp/kuroso/
「城山クラインガルテン」の設立は平成8年とふたえ市民農園と同時期、開設の際参考にしたのも四賀クラインガルテン(松本市)と共通する部分が多くありました。
- 大きく異なるのは、農業生産法人倶留尊高原農場が運営する民間の市民農園でした。
- 農業法人は、当時25戸の集落のうち9戸の参加で設立され、施設建設時には公的資金の補助も得ながら4000万円を支出したとの事。美麻で言えば地区の単位で行ったというので、美麻とはカナリ状況が異なります。
- 利用者の多くは関西方面からであり、多くの方は避暑を兼ねての夏季の利用が多いとの事でしたが、当日も4戸の利用がされていました。
- ラウベの構造は四賀クラインガルテンを手本としたということからか、ふたえ市民農園の構造と似ていました。
- 市民農園の創世時期に建設が始されたこともあり、園内の分譲地っぽい配置などは美麻と同様に工夫がないなど意見があったようです。
- 大きく異なるのは防寒対策で壁の厚みなどは美麻より薄いものでした。建設コストも一棟あたり500万円弱と美麻のラウベよりかなり安価なようです。
- 運営の面で大きな違いを感じたのは施設内にある様々な施設です。「炭焼き施設」「陶芸の窯」「ピザ窯」「五右衛門風呂」など利用者のニーズに応えて様々な施設が設置されていました。民間ならではのフットワークの軽さを感じました。
- 体験プログラムも用意されたものよりは利用者のアイディアを一緒に楽しむというスタイルが定着しているとのことでした。この点は美麻の農園にも共通しますが、ハード面も含めて早い対応ができる点は異なっています。
- 最近は地区内の荒廃農地を活用したお米の販売など地域の課題解決を市民農園の運営に連動される取組みも始まっているそうです。
市民農園の移住対策利用(移住体験プログラム)について ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
http://kouryu-kyoju.net/program.php?ID=5996
- 城山クラインガルテンのラウベ2棟を津市が借上げて移住体験に活用しているとの事。この2棟については通年契約ではなく利用希望者がある都度に体験利用として利用されているそうです。
空家バングの登録と活用状況について ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
- 空家バンクは津市の中でも美杉地域限定で行われている事業(市の定める重点プログラムでエリア別に実施されるもの。美杉町がひとつのエリアとなっている)で行われている。
- 利用登録は現在258名、登録物件は8件。
- 現在まで15件(うち美杉町内8件)が定住に結びついているとのこと。(二地域居住含む)
- 物件の情報は地域協議会を通じて提供いただき、津市美杉総合事務所が交渉を行うとのこと。
- 購入物件について水周り改修助成の制度があり大きな効果があがっているとのこと。
- 空家バンク登録者を対象に現地見学会を実施している。見学会の折は、物件所有者も同席して宅内も見学できるとのこと。
- 移住促進のPRは全国的なイベント(ふるさと回帰センター、移住・交流推進機構に年数数回参加しているとのこと。
- 美杉に定住したアイターン者に田舎暮らしアドバイザーになっていただき、移住相談窓口になってもらっている。アドバイザーはイベントや見学会などにも参加協力している。日当程度の費用弁償はされているとのこと。
過疎対策事業の実施と地域との関係について ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
集落支援員の役割と活動成果について ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
その他移住対策で行われていること ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
移住対策実践での課題やアドバイス ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
地域内のごみ処理について ![Edit Edit](./image/plus/paraedit.png)
などを中心にお話を伺いました。
添付ファイル:
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