長々と本紙発行の謂(いわ)れを書きつらねたのは、次のことを記述する言い訳のためである。
7月13日、宮崎市木花の県総合運動公園陸上競技場で開催された第57回宮崎県陸上競技選手権大会の席上、日本陸連からのS級審判員委嘱状伝達式があり、委嘱状をいただいた。(写真参照)
私は、昭和50年に社会人となった折、ほぼ同時に陸連の公認審判員となり、以来28年間、延岡市内で開催される殆どの陸上競技会の開催に、何らかの形で関ってきた。ボランティアという言葉は、我が国では主に福祉関係の奉仕活動に特化して用いられているように思うが、私は陸上競技の審判員を「ボランティア」として勤めていると自負している。
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閑話休題。長く審判員をしてきたご褒美として、晴れがましく県陸上選手権の席上、委嘱状をいただいたのだろうと思う。しかし、悲しいことに、日本陸連の審判員資格にはこの「S級」より上位の資格がなく、目標を失って、私の審判員生活もこれで終わりと思いそうだが、今回の委嘱は、これからもしっかり陸上競技界に貢献せよ、との励ましと思っており、いただいた資格に恥じないよう、こつこつ、陸上競技の裏方に徹して、小学生、中学生、高校生、そして実業団の選手の皆さんが、ハッスルして気持ちよく競技ができるよう、競技会の運営の一助を勤めていきたいと思う。
数々の先輩方の同じような逸話を伺っているが、これまで私は妻に「私があんたより先に死んだら、山本歯科で引き抜かれた我が歯と、陸上競技の審判手帳(資格取得以来出席したすべての陸上競技会が記録されています。)を棺オケに入れてください。」と頼んでおいたのだが、今晩、「今回いただいた『S級委嘱状』も一緒に入れてください。」とつけくわえた。彼女は「合点だ!」と言ってくれたので安心した。のだが・・・
このように書いておくと、誰かが私の葬式の日に、喪主である妻に「奥さん、審判手帳とS級の陸連委嘱状は棺にお入れになりましたか?」と聞いていただけそうで少し安心なのだ。
なぜなら、「あっ、うっかり忘れていた。」と言うのが、彼女の口癖だものだから・・・・。
みなさん臆せず尋ねてね! 頼みますよ・・・
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