発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyoyoko@hotmail.com
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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乱杭166号(2003年9月23日)

◆大崩山◆

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年末によく訪ねる長野県白馬村の西にそびえる「白馬連峰」は、日本列島の丁度中央、富士川・糸魚川構造線(フォッサ・マグナ)の西側そびえたつ岩峰群である。
 これらの岩峰を構成する石が何なのか、不勉強な私はよく知らないがゴツゴツとした感じを受ける。






 21日(日)、お隣の北川町にそびえたつ花崗岩の山、大崩山の写真を撮るため、いつもの国道326号北川町の下赤地区から入って上祝子地区の入り口で写真(添付写真、上段)を撮った。前記「白馬連峰」の山々と比較すると、随分と滑らかな感じがするのではないか。端的に言えば、九州の山々は、つるりとしたナデ肩である。

 台風一過、晴れ渡った青空に、久しぶりに大崩山がその全貌を見せてくれた。

◆サシバの渡り◆

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 9月20日に台風15号が九州東岸を通過して、一転、21日から秋の晴天がやってきた。

 朝から妻と宮崎へ出かけ「宮日美術展」を見た。私が下手な絵を描いていた頃とは随分違った人々が出品されていて、若い力を感じたのだが、それでも総じて色彩に暗い濁りを感じて、少し残念であった。

 未来が不透明で希望が見出せない、漠然とした不安がつきまとう感情が作品の中にも滲み出しているのだろうか・・・。





 この日(21日)から、今年のサシバの渡りが本格化したようだ。

 都城市金見岳で毎年周到にして粘り強い観察を続けておられる中原聡さんからのメールによれば、21日153羽、22日76羽、23日123羽。その前からの累計で361羽とのことである。

 今日(23日)、お昼から1時間半ほど愛宕山の頂上展望台から四方を見回して、21羽を確認した。この時期にしては少々多い。

 今年は、秋の到来が足早かも知れません。

◆メダカ救出作戦◆

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 延岡市の南部と北部の中央に「愛宕山」があって、我が家がある塩浜町から、普通は国道10号や旧国道10号を経て、この山の東側を迂回して市の中心部へ向かって通勤していた。

 最近、愛宕山の西側を通って職場へ行けるルートが出来て、今春からずっと、そのルートを通って通勤している。

 両者の違いは、「街中ルート」と「田園ルート」である。距離は、前者の方がはるかに短いだろうが、後者は信号機もなく、清清しい朝の田畑の香りを嗅ぎながら、小野町の水田の中を一直線に走れることが気に入っている。この直線から見える「行縢山」の姿がまた良いのだ。

 その小野町の水田の中を貫く県道の拡幅工事が、この初夏に始まった。

 大型車同士の離合が困難な場所は、隣接する水田が買収され、杭が打たれて、水田に拡幅用の大穴が掘られていた。梅雨の時期に、そこに水が溜まり、台風が来て増水して田畑を水が覆って、田んぼとそこの境が不明になり水が引いても、そこには何時までも水が溜まっていて、更に夏が来て、帰宅途中、その「水溜まり」で魚が跳ねているのを見た。

 今日、そこを通ったら水が随分減って、アオサギの幼鳥が魚を捕っていた。










 その水溜りは、四方から遮蔽されていて、放って置けば干上がって、その中に閉じ込められている魚たちは、干上がったその場所で死んでしまうことは、目に見えている。

 そこで、それから大急ぎで自宅へ帰り、スッポンポンになりどろ沼対応モードに着替えて、再度その水溜まりへ引き返して、持ってきた網で60匹余りのメダカをすくい取って、付近の水が豊富に流れている水路へ放した。

 メダカをすくっている時、散歩途中の叔母さんが「何がおるとね?」と声を掛けてきたので、メダカをすくって水路に逃がしてやろうと思う、と答えたら「ご苦労さん。」と励まされた。

 

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