発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyoyoko@hotmail.com
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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乱杭173号(2004年1月3日)

◆京都三昧(その4)12月30日の二◆

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伏見稲荷神社の次は、更に南の「寺田屋」(写真↓)を見学した。

 坂本竜馬が、倒幕派の内紛で襲撃されたあの「寺田屋事件」の旅館だ。
 近くにまるっきり寺田屋の名声に便乗した「坂本竜馬通」という商店街があったが、そこに日本酒醸造会社「黄桜酒造」が開設した記念館があり、館内のショップで売っていた「吟醸生仕込み」の酒(小カップ1杯が100円)が「非常に美味かった、今度からあれを飲もう。」と日本酒好きの父は感激してくれた。

 前日の夜のミーティングでは、この後、更に南の宇治の平等院へ行く計画であったが、3人とも一度訪れたことがある所なので、両親に提案して、急遽、以後の行き先を京都の北部に変更し、途中、東寺へ寄り道をした。

 朝訪れた「東福寺」と同様、「東寺」も京都駅の更に南、九条通りに面しているため、何度も京都に足を運んでも、東山や嵯峨野、北山の方へは行くことはあっても、これまで、ここへ来る機会がまったくなく、両親も初めて来たそうだ。

 とは言え、京都の観光ポスターと言えば「金閣寺」、「清水寺」、そしてこの「東寺」の五重塔(写真右段上)が代表的なものだから、最もメジャーな観光スポットのひとつが、我々のこれまでの京都旅行の経験では欠落していたことになる。














 

 そして、JR東海道線の京都駅付近を通る際に車窓から何時も見ていたあの五重塔がこれほど大規模な寺院の境内の中にあったことを今回初めて知った。

 「東寺」は、先日行った比叡山「延暦寺」の開祖最澄のライバルであった弘法大師空海が、平安遷都を行なった桓武天皇から賜り真言宗大本山として完成させたものだそうだ。これまで私は、空海と言えば「高野山」と決め付けていたので、ひとつ賢くなった。
 金堂内の薬師如来像、その両脇に控える日光・月光菩薩像は、見事なものであった。

 参拝の途中、大日如来等を安置した講堂の脇にNHKのロケ車が3台停まり、クレーン車なども動員してロケの準備中であった。それでてっきり、今年の大晦日の越年番組「行く年、来る年」は、ここから中継放送が行なわれるのだろうね、と両親と話したのであるが、正解は「紅白歌合戦」の倉木麻衣の中継放送の仕込みだったことが、大晦日の夜に番組を見ていて分かった。

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