発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyoyoko@hotmail.com
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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乱杭174号(2004年1月3日)

◆京都三昧(その5)12月30日の三◆

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 今回の旅行の2日目と3日目は、貸切の個人タクシーで移動した。運転手さんは、両親と同年代でこの道40年と仰るベテランの岸岡秀行さんでした。
 ベテランらしく「老練」な運転で、京都の裏道をスルスル・・・。乗車中は、ずっと「吉本興業」的ユニークな観光案内を聞かせていただきました。

 ちなみに、ご参考のために申しあげると、貸切の料金は、1時間3,600円(税別)。2日間とも9時から午後3時半までの、6時間半で、1割引をしていただいて1日21,500円でした。見学中、よちよちとしか歩けない足の弱った老人連れですので、止むを得ない出費ですが、お陰で時間の経過をさほど気にせず、完全なマイペース(正確にはゼアペース)で見学することが出来ました。

 移動中に、お願いをしてもいない旧跡に案内していただいたり、思いも寄らない経験もさせていただいて、感謝しています。

Here's a cool technique! そのひとつが、写真1枚目の「紫式部の墓所」でした。東寺から一転北上し、両親が行ったことのない「上賀茂神社」へ移動する途中、堀川通の途中で急に車を道端に寄せ「ここが紫式部の墓です。」(写真↑)と案内してくださいました。物見高い我々は、スワ!と車を降り墓(写真↓)を見物した次第です。

Here's a cool technique! あんな町のド真中に彼女の墓があったとは、それまでまったく知りませんでした。

続いて、京都で最も古い神社のひとつと言われる上賀茂神社(写真↑)を見物。




















 その後、今はなき駄田井一郎君に学生時代に連れてきてもらってこの寺の存在を知り、それ以来、すっかり好きになって京都へ行く度に、ほぼ毎回訪れている北区西賀茂北鎮守庵町にある小さな禅宗の山寺「正伝寺」に両親を案内しました。

 同寺の庭園は、比叡山を借景しており、竜安寺の石群をツツジに置き換えたと思ってもいただくと分かりがよい、瀟洒な庭園で有名(?)です。

 暮れの30日、同寺を訪れるのは、我々くらいかもと予想していたら、あにはからんや、既に来観者が2組あり、そのうちのお一人は、庭を見下ろす本堂の縁側で小さなスケッチブックに水彩画の写生中でした。

 1972年初秋のある日、この縁側に駄田井君と私はごろりと寝転び、小1時間昼寝をしました。縁側に座ると、その想い出がまざまざと蘇り「一郎君、また来たよ。」と声に出して、なき彼に呼びかけました。私は、この呼びかけが彼に届いているものと信じます。

Here's a cool technique! 添付写真4枚目の庭園の外側(内側は撮影禁止)の写真には入りきれませんでしたが、「ブンブク茶釜」の歌(♪山寺の和尚さんが・・・)を絵に描いたような同寺の本堂を出て、これまた大好きな同寺の参道を3人で歩いて降りていると、写真の左に畑があって、大根やネギ、それにビニールで覆われていたので何が作られているのか確認できない畝もありました。

 後ろ髪を引かれる思いで山門(写真↓)を後にしました。

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