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発 行:ひょうすぼ社 |
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乱杭177号(2004年2月22日)
0 今日は、午前10時スタートで、第42回延岡西日本マラソンが開催され、例にとよって、(我がライフワークと勝手に自任する)アナウンサーを務めました。 このアナウンサーをしていると、時々聴衆の皆さんや他の審判員から、「さきほどの言葉づかいはおかしいので?」と疑問を投げかけられることがあり、勉強になります。その1例をご紹介すると、例えば「から」と「より」の使い分けまたは正しい用法であります。愛用の三省堂「新明解 国語辞典」(第4版)では、
より [格助](1)「から」のやや改まった言い方。(2)それを比較の基準とすることを表す。「去年―寒い・飲む―食べるほうがいい(私はこの逆ですが。筆者注)・君―も大分先に来た」と。また[副]として、(翻訳調の言い方で)何かに比べて・(普通以上に)もっと程度が進んでいることを表す。 「から」や「より」は、陸上競技大会のアナウンスをする際によく使う言葉で、例えば「選手の受付は、何処何処で、何時『から』何時まで・・・」と言うし、表彰式では、「優勝旗は、○○会長の誰々氏『より』優勝に輝いた誰々に授与されます。」と申し上げる。 一応、辞典の用法に沿っているようだが、これが時間が押していたりすると、逆になったりして先ほどのご指摘が飛んでくるのだろう。このように、日本語は難しく、奥深く、日々勉強です。これからも「好きな教科、国語」の学習を続けて行きたいと思います。これ父『から』授与された500円の効果かな?
から [格助]
(1)動作・作用の起点・出発点や、それがもたらされるそもそもの原点を表す。「午後1時―会議を行う・学校―まだ帰らない・危険―から遠ざかる。」とあり、(5)材料・構成要素を表す。「酒は米―つくる。」などともある。
などと例示されている。
0 もう10年以上前にボンヤリとTVを見ていたら、顔だけは知っている(私は、殆どのタレントさんや俳優さんの名前を知らない。覚えようとしない。) 凄くよかった。しかし、彼の名前が分からん??? そして先週週末、延岡のケーブルテレビでやっている「徹子の部屋」を見ていたら、その彼がゲストで出ていて、これはきっと歌うぞとメモ紙に筆記用具を準備して待ち構えていたら、豈(あに)図らんや、彼は「ボンボヤージュ」を熱唱されました。山谷初男さん、だった。 早速インターネットで手当たり次第に「山谷初男■ボンボヤージュ」と検索したら、出てきた! 詳しいことはよく分からないが、国立市にあるらしいライブハウスの制作で「koki 山谷初男」というCD(別添写真↑)があって、メールで注文したら、直ぐに物(ぶつ)が届いた。 CDのコードは、Happonn-001(2000円)です。 その日から車の中で、そしてこのパソコンの前で、ずーっと聞いています。
秋田弁のボンボヤージュは、凄いです。味わい深く、方言の「ことのは」としての力、威力、魅力をまざまざと思い知らせられます。例えば、そったナニ、優スィグしないでケレ! そして、密かに、延岡弁のボンボヤージュを創作して、自分の持ち歌にしたいものだと思っています。 ところで、CDの裏面にはその版に収録された全曲の曲名が記載されているのが普通ですが、このCDには、未記載の隠し収録曲があります。 CDに添えられた歌詞譜に「彼が毎夜、立ち寄って飲んだ新宿の酒場で歌った『秋田音頭』は今や伝説になっている・・・」とありました。その秋田音頭が、隠匿されたように、一切記載なしで最後に録されています。 思うに、それは、歌詞の表現に起因するのではないでしょうか? 「卑猥?」 われわれが知っている普通の「秋田音頭」の「ハタハタ」や「曲げワッパ」などは、まったく出てきません。歌詞も記載されていないし、凄い秋田訛りなので、4分の1位は、意味を解することが出来ない部分が多いのですが、「乱杭」の読者にだけ、私が解読できた一節をお伝えしましょう。「ことのは」とは、事ほど左様に楽しいものでもあります。 残りは、歌詞を何とか書き取って秋田市役所の知人、長谷川さんや納谷さんにその意味をお尋ねしましょう。 難産したときゃ 一生、モしねーぇと こうげんぬかしゃがって 十日もたたねで ヌルッと入れたバ これダバ 死んでもイッ・・・
絶品の脇役の演技を見せるボサボサと格好を全く構わない好きな男優さんが取り上げられている番組があって、彼の出身地の小学校だか中学校だかの同窓会に参加しておられて、友人たちから請われて地元のコテコテの秋田弁で、あのシャソンの名曲「ボンボヤージュ(良い航海を!)」(作曲・作詞:Ron
Mael 美輪明宏訳詩)を歌った。
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