発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyoyoko@hotmail.com
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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乱杭181号(2004年5月31日)

◆二学期制◆

 孫の通う宮崎市立の小中学校では、昨年から所謂「2学期制」が試行され、今年度から本格的に実施されることになったようだ。

 それで、今春宮崎市立檍北小学校に入学した孫は、入学早々、我々の世代(昭和世代)から言わせれば、「時ならぬ運動会」が開催されると聞いた。

 51歳の爺さん、婆さんとすれば、怪訝に思いつつも、それでもたった一人の孫の、しかも小学校初の運動会ですから、行かずにはおれないでしょう・・・。

 とっくの昔に子ども達が義務教育を終えてしまった私達にとって、「2学期制」の導入に対する関心・意識は極めて薄い。

 「なんだ、そりゃ?」位の感覚でしょうか?

 それで、例にもれず、気象台が入梅雨宣言をした途端にからりと晴れ上がり、うっとうしくも、強い南国宮崎の日差しと、校庭に敷いたブルーシートに時々砂が舞い込む心地よい風が吹く5月最後の日曜日(30日)に、時はずれの孫の運動会を観戦した。って、大仰かな?

 私見ですが、子どもは運動会では、活躍するに限る。それが生きる自信の源になると確信している爺様にしてみれば、この人(孫)が、どんな少女時代、青春時代の学校生活を過ごすかを占う大事なイベントと位置づけており、興味深々であった。












 午前中にあった徒競走で、その結果は出た。別添徒競走の写真をご覧頂くと判然とするはずです。

 かつて、人との比較の殆ど全てのカテゴリーで「劣っていた。」と自覚している爺様は、しかし運動会となると俄然元気が出て、張り切っていました。

 高校生になった頃は、学力では到底大半の学友に敵わないため、ここでしか自己主張が出来ませんでしたから、それはもう、半狂乱状態の集中力でしたし、ある高校時代の友人から頂いたメールによれば

 「『走るのは苦手だ』という私の訴えを無視して、『四の五の言わずに走れ!』と言われて、2人3脚で貴方と足を結び走った。それまでに感じたことのないスピードだった。」とあった。

 様々な学校行事が、どれもこれも好きな児童であることに越したことはないと思う。しかし、そうは問屋が卸さないのが人の世であるとすれば、運動は出来た方がいい。得意なほうがいい・・・。と爺様は思うのです。ご批判があればどうぞ!


◆国民年金制度について思う◆

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 私は今、バンド・デビューを目指す(と妄想する)長男に代わって、大学卒業後の彼の国民年金保険料を黙って社会保険庁に口座振替で納付している。

 この部分では、ぞろぞろ出てきた国民年金未加入・未納国会議員より随分立派な日本国民だと自我自賛している。

 ところで、先の運動会があった宮崎市立檍北小学校のお昼の昼食時間に、各ご家族が、思い思いにブルーシートを敷いてお母さん手作り(?)の昼食を取る様子を見ていて思った。







2枚目添付の写真では、判然としないが、どの家族シートも、檍北小の体操服を着た子どもは1人。多くて2人。 

 同じシートに座るギャラリーは、何人も。例えば我が家の例で言えば、孫1人に、その両親2人、その両親のそのまた両親2人×2組=4人。つまりギャラリーの総勢は、6人であった。わが孫が、この6人を支える年金の原資を将来稼ぎ出せるだろうか?

 インポッシブルとは言わないが、プロバブルではない。これでは、各種年金制度が崩壊すると懸念されても仕方があるまい。そんなつまらないことを考えた、孫の小学校初めての運動会だった。あな、恐ろしヤ・・・

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