発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyoyoko@hotmail.com
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

ご意見・感想等は発行人までお願いします。(^_^)  

私的新聞 乱杭194号(2004年11月 1日)

◆「ニセ札」封じの「偽札」出回る◆

0

 今日(11月1日)付け朝日新聞7面(10版)の先頭の記事「新紙幣に効果期待」によれば、日本銀行は、実質的には、今日一斉に偽1万円札 偽5千円札、偽千円札(別添写真参照)を各市中銀行を通じてばら撒いたことになる。

 朝日の記事曰く、
「最新の偽造技術を盛り込んだ新紙幣3種類が1日、20年ぶりに発行される。
政府や日本銀行はできるだけ早く流通させ、近年急増中のニセ札を封じ込めたい考えだ。」

 この朝日の記事を率直に読めば、今回の新札は「最新の偽造技術を盛り込んである。」とのことなので、「偽造技術」で本物を作るとは、普通考えがたく、「最新の偽造技術」で作った新札は、「偽札」に他ならないだろう。












 そして、ニセ札とは、「本物の偽物」のことであるから、「偽物」の「ニセ物」は作り得ない訳で、「(この偽札を)できるだけ早く流通させ、近年急増中のニセ札を封じ込めたい考えだ。」という政府、日銀の奇抜なニセ札対策は、至極当を得たものと言える。

 人品が卑しいものだから、「大」朝日新聞がこんな文章、しかも見出しに次ぐリード記事に、こんな凄い文章を書いてくれると、思わずクスっと笑ってうれしくなってしまう。

 「偽造」と「技術」の間に「防止」を挿入するのをうっかり忘れていたものと思われるが、先日、「野鳥歳時記30」「同30−1」でデイリー新聞の前田記者の記事の裏づけ取材の様子を報告したばかりで、「言った。言わない。」でウヤムヤになる「言葉」とは違って、文章や記事は、明確な証拠がしっかり残るから怖い。

 かく言う私も、平気で「乱杭」や「野鳥歳時記」を書きなぐり、インターネットという通信網を介して広く自分の文章を世間にばら撒いているわけで、朝日やデイリーの波及効果とは比べるべくもないが、他人様を傷つけることだけは、あってはならないと思う。

◆「新しいお札」◆

0

 今日の午後、その「偽札」をいただこうと金融機関の窓口へ出向き「新しいお札に替えていただけますか?」と尋ねたところ、「千円の新札はないのですが、それでもよろしければこの両替表を書いてください。」と言われた。

 それで、2万円を1万円と5千円札2枚にしてくれるよう記入して窓口に差し出したら、程なく「新札(未使用)の旧1万円と5千円札2枚が出てきた。」





 私、「あのう・・・、そうでなくて今日発行された新しいお札を・・・」

 行員さん、「きゃあ、そういうことでしたんですか。失礼しました。それでしたら、千円札もございます。」と言って、別添の「偽札」と両替していただいた。

 このような誤解が生じるから「言葉」も怖いと思う。

 私の場合、「乱杭」や「野鳥歳時記」の文字ものだけでなく、陸上競技場のアナウンサー室から拡声器を通して電気的にひどく増幅された言葉を競技場とその周辺にばら撒いており、その危険度、怖さたるや計り知れない。

「乱杭」目次
ーこのページの始めに戻るー
ホーム

ペンション馬鈴薯000〒399-9301長野県北安曇郡白馬どんぐり村
電話:0261-72-4717000FAX:0261-72-5080
potatoes@hakuba.ne.jp0000http://web.hakuba.ne.jp/potatoes/