今日(11月1日)付け朝日新聞7面(10版)の先頭の記事「新紙幣に効果期待」によれば、日本銀行は、実質的には、今日一斉に偽1万円札 偽5千円札、偽千円札(別添写真参照)を各市中銀行を通じてばら撒いたことになる。
朝日の記事曰く、
「最新の偽造技術を盛り込んだ新紙幣3種類が1日、20年ぶりに発行される。
政府や日本銀行はできるだけ早く流通させ、近年急増中のニセ札を封じ込めたい考えだ。」
この朝日の記事を率直に読めば、今回の新札は「最新の偽造技術を盛り込んである。」とのことなので、「偽造技術」で本物を作るとは、普通考えがたく、「最新の偽造技術」で作った新札は、「偽札」に他ならないだろう。
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そして、ニセ札とは、「本物の偽物」のことであるから、「偽物」の「ニセ物」は作り得ない訳で、「(この偽札を)できるだけ早く流通させ、近年急増中のニセ札を封じ込めたい考えだ。」という政府、日銀の奇抜なニセ札対策は、至極当を得たものと言える。
人品が卑しいものだから、「大」朝日新聞がこんな文章、しかも見出しに次ぐリード記事に、こんな凄い文章を書いてくれると、思わずクスっと笑ってうれしくなってしまう。
「偽造」と「技術」の間に「防止」を挿入するのをうっかり忘れていたものと思われるが、先日、「野鳥歳時記30」「同30−1」でデイリー新聞の前田記者の記事の裏づけ取材の様子を報告したばかりで、「言った。言わない。」でウヤムヤになる「言葉」とは違って、文章や記事は、明確な証拠がしっかり残るから怖い。
かく言う私も、平気で「乱杭」や「野鳥歳時記」を書きなぐり、インターネットという通信網を介して広く自分の文章を世間にばら撒いているわけで、朝日やデイリーの波及効果とは比べるべくもないが、他人様を傷つけることだけは、あってはならないと思う。
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