上記のURLをご存知ですか。
実は、台風16号が九州に上陸した8月30日、18号が上陸した今日(9月7日)、延岡市長はじめ近隣の市町村の首長さんや議会議長さん等に東京へ飛んでもらい私が担当している仕事のことで、提言(昔の陳情)活動をしていただく予定でした。
いずれも出発の日にたまたま台風が襲来し、行くか、止めるか、判断に迷い、往生しました。
学生時代に、現在は宮崎市役所にお勤めのKさんという先輩から「上がるの、帰るの、と(ど)うすするの?早く精神、決めなさい!」(遊んでいくのですか?このまま帰るのですか?迷っていないで、早く気持ちを決めてください。)という、どうも、朝鮮半島か旧満州辺りの、その道のお店で歌われたらしい歌を教わったのですが、まったく、今回はその気分でした。
※先の歌詞に続くのは
「決めたら、けた(下駄)もって、上がんなさい。」
そのような折、インターネットで台風情報をあちこち探していて職場の同僚が見つけたのが、アメリカ海軍の世界中の台風、サイクロン等の情報を集めた上記のURLのサイトです。
グローバル・カバーのため、更新される時間のインターバルが長いのがたまに傷ですが(と思いたいのですが、戦前、戦中のわが国においてもそうであったように、今でも軍事行動の指針となる天気情報は、最大の軍事機密でしょうから、わざと、外部には、ぎりぎりまで公表していないのかもしれません。情報の更新は原則6時間置きのようです。)、中心の到達予報円になれた日本人には、「ここを通ります。」と実線をズバリと引いて断言している台風進路の予報は、信じるかしないかは、あんたの勝手、みたいに突き放された気分で潔いと言えばよいのでしょうか。興味のある方は、一度覗いて見てください。
当市では、今日午前10時過ぎに瞬間風速45k/秒強を記録し、近年にない強風が吹き荒れましたが、幸いにも大きな被害は出なかったようです。これで、今年、日本本土に上陸した台風は観測史上最多の7個だそうですが、史上最多は、オリンピックの「金メダル」だけにしておいてほしかったですネ。
午後2時過ぎに、それまでの南東の風から南、そして、南西の風に変わると、そう間もなくそれまでの強烈な暴風雨がウソのように弱まり、夕刻、提言(陳情)団は搭乗便を遅らせたりして空路、無事東京へ向かいました。
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↑写真は、午後6時半頃、自宅前から西の空を写した夕焼けです。
その土地その土地で、固有の「観天望気」があるようですが、当地には、「夏の夕焼け、舟つなげ。秋の夕焼け、鎌を研げ。」というものがあります。
「夏の夕焼けは、時化の前触れだから川においてある船をしっかりつなぎ直しなさい。秋の夕焼けは、翌日の好天の兆しだから、農作業が一層はかどるよう、鎌を研ぎ直しなさい。」という意味です。
さて、夏と秋の季節の入れ替わりのこの時期の夕焼けです。明日は、どんなお日和でしょうか?雨はもうたくさんですが・・・
カラスの臨機応変
ところで、説明しがたい強い暴風雨が吹き荒れて、私の職場の建物の南にある「城山」を青く覆った林から、強風で千切れた枝葉が容赦なくこちらへ吹き飛ばされてきて、「行くの、止めるの、どうするの?」と気をもんでいた今日の午前中、同僚のK君から興味深い話を聞いた。
彼は、「城山」の西側の街区に住んでいるのだが、台風18号の前兆が徐々に現れ出した5日(日曜日)の午後、それまでに見たことも無い、500羽余りの多数のカラスの大群が、城山の林を飛び立って、1kほど南の愛宕山の森を目指して飛び去った、と言うのだ。
以前にも個人紙「乱杭」などに書いたように、「城山」は外から見れば一見緑濃い森のように見えるが、中を歩けば林間の草木は比較的に「粗」で、一端嵐となれば、風や雨がその中を駆け巡る。
そのことをよく知っているカラス達は、食料にありつきやすい繁華街近くの「城山」を捨てて、嵐の襲来の事前に、十分草木が生い茂り風雨をしのげる愛宕山の北斜面の深い森へ移動したのだろうか?
そうであれば、これをカラスの行動を「臨機応変」と称えなければならないだろう。
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