発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyoyoko@hotmail.com
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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青草(佐藤理洋)の身勝手 野鳥歳時記(31)(2004年9月26日)

◆「サシバだより」2004ー1◆

 お彼岸も過ぎたと言うのに秋雨前線は、北へ行ったり南へ下ったり、一向にすっきりしない天気が続いています。沖縄の南方海上には台風21号があって、少しずつ進路を北よりに変えつつ速度を落とし、停滞する見込みと予報されています。

 1979年(昭和54年)の宮崎国体のことを思い出します。
 この時も秋特有の迷走台風が襲来し、開会式の直前に雨が降り出して、そのまま九州南方海上に停滞し、国体の会期中ずっと暴風雨、若しくは雨・・・・
 陸上競技審判員の宿舎では、最上階で雨漏りが起こり、下の階へ非難した方もありました。

 棒高跳びのバーが風に吹かれて落ちるは、短距離は、風向きで次第でとてつもない記録が出て、勿論追い風参考記録になるは・・・、宗茂君が出場を予定していた30kロードレースはとうとう中止になり、国体史上まれに見る大混乱の大会だったのではないでしょうか?

 ようやく、からりと晴れたのは、閉会式の日でした。

 宮崎県内屈指の「サシバの渡り」観察ポイント、都城市の金御岳では、先の18号の暴風雨で登山道が崩壊し、今シーズンの観察に支障が出はしないかと心配されていましたが、金御岳の主、同市のNさんから昨日「全ての道の通行止めが解除になりました。ただし、全面復旧と言うことではなく、また大雨が降れば通行止めも憂慮されます。」とメールが届いていました。












 空の半分以上が雲に覆われた今朝、重い腰を上げて1年ぶりに本市の愛宕山山頂展望台へ出かけました。
 着くや否や、市の南部伊形地区の上空におよそ10羽のサシバが観察されました。
 それから、太平洋に面した長浜海岸の松林の上を1羽、続いて、延岡市の市街地の真上を1羽、愛宕山の西の端上空を5羽、これより少し東を2羽。

 この2羽は、愛宕山へ近づいて上昇を始めたのですが、途中で1羽がそれを止め、高い杉の木の頂上辺りに降りてしまいました。
   ちょうどその時、ポツリ、ポツリと雨が降り出し、先の彼らは降雨を察して、飛行を中断したものと推測します。

 宮崎市の丑山池観察会主宰の、「サシバの観察は、1回に最低3時間は敢行しなければいけない。」とのお説も、もっともとは思いますが、吹きさらしの頂上展望台にそれ以上留まる根性は無く、滞在時間1時間余りで退散しました。

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