発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyoyoko@hotmail.com
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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青草(佐藤理洋)の身勝手 野鳥歳時記(33)(2004年10月3日)

◆「サシバだより」2004ー3◆

6時間で37羽

展望台のお友達

 昨日の感動をもう一度・・・、なんて、柳の下にドジョウはそう何匹もいませんね。

 今朝の横島展望台から見た豊後水道、深島の様子は(↓)写真のとおりです。

 雨もよいでしたが海上は風のためか視界がよく、昨日は見えなかった高知県宿毛市の後背の山並みがかすかに見えました。

 朝8時半に到着しましたが、曇天、パラパラと小さい粒の雨も。北西の風がひどく強く、双眼鏡で覗いた深島上空で高度を稼ごうとしたサシバ5羽が、上昇の途中で島から引きちぎられるように海上を南へ流されていきました。

 こりゃあダメかも・・・、と思いましたが天候の回復を待つことにして居残り、2時半まで6時間粘ってみました。
 結果は、サシバ37羽。こんなことがあるからたまりません。
 四国から飛び立ったとして、九州へ向かうにはまったく不都合な、日向灘の沖へ向かって吹く風でしたので、普通に飛び立ったとしても、随分南へ流されて九州へ着岸したものと思われます。延岡市の愛宕山や門川町の遠見山辺りが今日は絶好だったかもしれません。

 

 

 













 ハヤブサを1羽見ました。それにチョウゲンボウと思われる2羽が展望台足元の藪から出て激しく鳴き交わし、もつれるように絡み合っていました。直ぐ視界から消えたので確認は出来ませんでしたが、オスが持ってきた獲物を受け取っているようにも見えました。
 スチールカメラの方に収めたのですが、山ガラの群れが終日展望台周りの木立をあっちこっちしていました。
 昨日、あれだけいたアマツバメはゼロ。替わってツバメが盛んに展望台上空を飛び交っていました。

 余りにもサシバが飛ばないため、展望台をうろうろ歩き回っていたら、(↓)写真の鳥が足元の草むらから飛び立ちました。

 

 キクイタダキ位の小さな体で、スズメに似た鳴き声でした。なんですか、これは?
 こんなのも知らんのかと仰らず、そうぞお分かりの方、教えてください。

突撃の音

不貞腐れてもしょうがない

 皆さんは、鷹が獲物に突撃する時の突撃音を聞かれたことがありますか?初めて間近で聞きました。

 種は何と、はっきりとは確認出来ませんでしたが、オオタカっぽい猛禽が展望台の直ぐ上に流れてきて、それを双眼鏡で眺めていたら、突然反転したかと思ったら翼をおもいっきりつぼめて私の方へ突撃していきました。

 狙いは、私が立っていた展望台直下の藪にいた獲物のようで、その突撃(風きり)音をどのように表現したらいいのでしょう。
 畳の目を直角に、ダンボールの破断面で強く、素早く引っかいた音。これが一番感じが近いかな・・・?







 

 

 昨日が1336羽、今日は37羽。この1300の落差を「不貞腐れてもしょうがない。だから自然は面白い、と52歳にしてようやく率直に受け止められるようになって、少しは成長したな・・・。」と自分を褒めている自分に呆れて、文字通り不貞腐れて帰路に着きました。

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