写真を提供していただいた夕刊デイリー新聞社の前田晴生記者は「サシバ保護」の記事を書きつつ、同時に私に足環の判読法を問い合わせて来られて、「山科鳥類研究所」のことをお話したのですが、さすがは記者!
前田さんは、直接同研究所に電話し、また写真をメールで送信され、結局、一旦書き上げた前記の「サシバ保護」の記事はボツになってしまいました。
しかし、正しい報道の追求に対するその姿勢には、それが報道機関のあるべき姿とは言え、頭が下がります。
以前、前田さんの上司のSさんから、事件などの情報の信憑性の裏づけ・確認取材、関係者の名前公表の可否判断など様々な点をしっかり押さえて、はじめて記事にすることができる大変さを伺ったことがありますが、今回の小さなできごとでも、その点では同じです。
その後、前田さんから「同研究所の標識研究室 茂田良光さんから下記の返信メールがあった。」と転送していただきました。
茂田さんによれば、足環から判断して、飼育されていて逃げ出した「カゴ抜け」に間違いない、とのこと。そのため、回復後の放鳥も不可、とのこと。このハヤブサ君の今後の運命や如何に?
私も1987年1月〜1987年7月の半年間、翼角のやや内側に大怪我をしたハヤブサの成鳥を延岡動物病院の甲斐獣医師のご協力などを頂いて世話した経験(私的新聞「乱杭No22〜No29)があります。
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その時、我が家には、たまたま空いていたチャボの小屋が庭にあったので、そこに収容しましたが、餌やりなどで近づく時は、スキー用の牛皮製手袋が必須でした。それもじきに穴だらけになり、世話は大変でした。
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山階鳥類研究所からメールをいただきました。転送します。
前田様
写真を見ました。
サシバではなく、本年生まれのハヤブサの幼鳥のようです。
日本産のハヤブサではないようです。
足環は写真でみると金属製に見えます。クローズドリングなので雛の時に装着されたもので、カゴ抜けに間違いないと思います。元気に回復しても放鳥はすべきではないです。
茂田良光
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