発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyoyoko@hotmail.com
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

ご意見・感想等は発行人までお願いします。(^_^)  

青草(佐藤理洋)の身勝手 野鳥歳時記(39)(2005年1月2日)

◆一富士、「二鷹」、三茄子◆

0

 初夢に見ると縁起がいい、と言われる吉物で駿河地方の諺が全国に広まったとされている有名な新春の風物詩的言葉。

 「一鷹 」

 12月10日夜、職場の忘年会の帰りに、延岡市の中心部にあるNTTの社屋のそばを歩いていた。
 突然、頭上から建て付けの悪い木製の雨戸を無理やり開けようとしているような、ハ音列の複数の空気音が混じった甲高いカ音列の「キ」と「ケ」の中間音の断続的な叫び(鳴き)声が聞こえてきた。

 夜遊びでフラフラ何処かへ出かけた旦那を「キーッ、アナターッ、ドコヨ!」と気短な雌が鳴き叫んで呼んでいるようにも聞こえた・・・(恐)

 以前、大怪我をして飛べなくなった個体をある方から託されて、止む無く飼っていたことがあるので、この声はよく知っている。ハヤブサだ。「間違いない!」(笑)

 なぜ(笑)なのか分からない人は、問題だ。お笑い番組の鑑賞時間が不足気味である。

 閑話休題。暗闇に直立し、街の明かりにボンヤリ浮かび上がった社屋屋上のアンテナ用の鉄塔のどこかに止まって鳴いているのだ。しばし立ち止まって、目を凝らし、その姿を探したが酔眼に映るはずもなかった。

 「 二鷹 」

 大晦日に、長い闘病生活の後に前日亡くなった岡山の義父の葬儀に参列し、個性的で何にでも興味を示し深く考えようとしていたその義父を見送り、翌日の元旦、北部九州と中国地方の大雪でダイヤはメチャクチャ、車内は凄い込みようとなったJRの列車で帰宅した。

 しばらく休んで、恒例の「お父さんが作る我が家のお雑煮」の材料を買いに出かけて帰宅し、雑煮の仕込みを終えて炬燵に足を突っ込んでボンヤリしているところへ、妻が「ちょっとこれを見て。」と紙袋を持ってやって来た。その袋の中には、野鳥の死骸(添付写真参照)が入っていた。


















 我が家のブロック塀に寄り添うように死んでいたそうだ。

 全体は、灰色で先端に黒い帯があり最先端が白く、ハヤブサ類の中で尾が最も長く見える、と称される長い尾羽。

 青灰色の頭、黒斑を持った茶褐色の背と雨覆い、黒い風切り羽、黒斑をちりばめた淡黄褐色の腹、全長は32センチメートル、雄のチョウゲンボウに「間違いない!」(笑)

 これでもなぜ(笑)なのか分からない人は、お笑い番組の鑑賞時間がまったく不足している。「間違いない!」(涙)

 体には、どこにも傷らしい傷も見当たらない。年末の急な寒波に飢えて体力が続かず死んだものだろうか。我が家の庭に葬った。

「乱杭」目次
ーこのページの始めに戻るー
ホーム

ペンション馬鈴薯000〒399-9301長野県北安曇郡白馬どんぐり村
電話:0261-72-4717000FAX:0261-72-5080
potatoes@hakuba.ne.jp0000http://web.hakuba.ne.jp/potatoes/