発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyoyoko@hotmail.com
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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青草(佐藤理洋)の身勝手 野鳥歳時記(42)(2005年1月30日)

◆スズガモも群にキンクロハジロ◆

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 今夜から引き続く1週間、この冬の寒さのピークがやって来ると気象予報が伝えている。その前の反転気象だったのだろうか、昨日は3月中頃の気温だったそうだ。
 陽気に誘われて、我が家の前で日向灘に注ぐ沖田川の支流石田川を遡ってみた。



 まず、我が家から500mほど南で沖田川に掛かる笹目橋の100mほど上流にスズガモの群がいた。その中に、妙なカモがいるので双眼鏡で覗くとキンクロハジロの雄が三羽混じっていた。雌もいたのかもしれないが、カモ類の雌を識別できるほどの眼力はありません。 (↓写真参照)

◆アオバト◆

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 沖田川から分かれて、この春に開通予定の延岡道路の南インターチェンジの端をくぐり、石田川を遡りだした。ここから自動車が1台ようやく通れる林道を1キロほど上流に行くと落差20m弱の滝があり、子どもの頃その滝つぼでよく泳いだ。そのまた上流には「鯨ケ池」と呼ばれる灌漑用のため池が大小二つあって、最近はブラックバスが占拠しているとの噂を聞いた。



 その途中、車の上を明るい緑色の鳥が飛んだ。アオバトだ。目の前の木に止まったので、静かに車を止め、室内から写真を撮ろうとしたのだが、角度と狭い車内で構えられる姿勢がうまく行かず、全貌を詳(つまび)らかにすることはできなかった。(↓写真)

◆オシドリ◆

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 途中アオゲラや何か断言できない猛禽類のけたたましい鳴き声や、冬の山野の鳥の姿を楽しんで、奥の池の末端の土塁(別に、敵の来襲に備えて築かれた訳ではなかろうが、ため池の土壁を何と呼ぶのか、忘れた。「錦織り成す長堤」の「堤(つつみ)」だったかな?)に着き、よじ登ってみた。




 ここから北へ2キロほどの最近出来たばかりの沖田ダム湖とは歴史が随分違い、湖面を見通すのさえ難儀するほど周囲には木が生い茂り遠くまでは見渡せない。下にあるここよりうんと大きい「鯨ケ池1号?」は、殆ど湖面を見渡すことすら不能である。

 それで、その土塁の上をゆっくり歩きながら双眼鏡で湖面に突き出した茂みの下などをよく見てみた。そして、思ったとおり、オシドリの群が茂みの暗がりの中にひっそりといた。

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◆自宅から見るチョウゲンボウの襲撃◆

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 昨年末、長男が都会でのプー太郎生活を辞めて帰って来た。
 彼が使う車の駐車場を確保する必要が生じて、庭木の移動を始めた。

 昼間、二人で庭木の枝を切り、根を掘り起こして移植していると、この冬、我が家の庭を縄張りとしたらしい「ジョー君」と名づけている雄のジョウビタキが、掘り返した穴に入り何やらついばんでいた。(写真↓参照)

 

 移植の最中、庭の向こうのJRの線路を越したお向かいの桜の大木でスズメの大群(100羽は超えている。)がチュンチュン囀って、うるさいったらありゃしない。(→写真参照)






 そのスズメの大群が、ぴたりと鳴き止んだので顔を挙げると、まさにチョウゲンボウがその群に突入するところだった。狩は、スズメ達がいち早く桜の下の竹やぶに逃げ込み、失敗に終わった。

 3分も車を走らせれば「キンクロハジロ」、12〜13分も走ればアオバト、15分も走ればオシドリ、自宅庭にはペットのジョウビタキを放し飼い。庭からチョウゲンボウのスズメ襲撃が見物できる。

 我が故郷の豊かな自然に感謝する他はない。

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