青艸(佐藤理洋)の
身勝手「野鳥歳時記」

発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
住所:
北緯32度32分29秒 東経131度40分39秒
e-mail:
riyoyoko@hotmail.com
創刊:2000年11月創刊

ご意見・感想等は発行人までお願いします。(^_^)  

青艸(佐藤理洋)の身勝手 野鳥歳時記(72)(2006年7月2日)

◆ウォッチングの1◆

 私の毎日曜のゴルフ練習は、午前8時半頃からの開始です。何故なら、日曜午前7時45分から放映されるNHK総合の「さわやか自然百景」を見た後の出撃となるからです。

 特に、今朝の「自然百景」は、見逃すまいと目覚まし時計まで動員して待っていました。今朝の撮影地は、延岡市の南隣,門川町の沿岸に浮かぶ「枇榔島(ビロウトウ)」でした。同島は、国の天然記念物、カン

ムリウミスズメがおよそ3,000羽飛来して繁殖する世界最大の繁殖地と言われています。

 今朝の番組をご覧になられた方も多いと思いますが、再度確認すると、この12〜13分の番組中でウォッチングできた野鳥は、テーマのカンムリウミスズメ、同じく国の天然記念物のカラスバト、そして渡り途中にこの島へ立ち寄ったウチヤマセンニュウと、年中いて我がまま放題、恐るべきハシブトガラスの4種でした。








 そのような中、なんと言っても,この番組の圧巻は、高い崖の上で孵化したカンムリウミスズメの雛が、孵化僅か2日後に巣を離れる際に、ヨーロッパアルプスの断崖絶壁を命知らずのスキーヤーが滑り降りるがごとく、且つ我が身の安全も省みず、ただ闇雲に、むちゃくちゃに親が待つ海面を目指して、柱状節理のデコボコの岩の壁を、脱兎のごとく、投身自殺者のごとく、その身を投げ出して滑落していく様であっただろうと思います。

 番組の放映時間の何分の1かがその様子の映像に費やされていました。そのけなげさ、ひたむきさ、無謀さ、一途さにただただ呆れ、更にこの映像をものにしたNHKの取材スタッフの努力と根気強さに感服しました。

◆ウォッチングの2◆

 この金曜日から開かれていた第90回日本陸上競技選手権大会の第3日をやはりTVで見ました。

 私は、別添(↓)記事のように陸上競技会のアナウンサーの仕事をボランティアとして、自分のライフワークだと覚悟してさせていただいており、だから,わが国の最高水準の競技会のTV放送を,競技(レースや試技)を見る立場と影像から流れてくる場内アナウンスを聞く立場と、両面から楽しんでいます。

 私の陸上競技のアナウンサー歴は、およそ四半世紀になりますが、まだ実現していない夢があります。











 それは,自分のアナウンスで日本新記録の達成を場内に声高らかに告げることです。これまでにチャンスは1〜2回あったのですが、すんでのところで達成されませんでした。

 今日、神戸で開かれている日本陸上競技選手権第3日目、2つの日本新記録が生まれました。一つは、男子砲丸投げで8年ぶりに日大(当時)野口安忠君の従来の記録を群馬総合ガードの畑瀬聡君が18m56(従来の記録は、18m53)を投げて達成しました。

 二つ目は、男子走り高跳び。93年に順大(当時)の君野貴弘君が博多の森陸上競技場で開けれたスーパー陸上競技大会の時に出した記録を13年ぶりに1センチ上回る2m33の日本新記録。この高さを跳んで,陸連のルールブックに記録保持者の名前を残すことになったのは,富士通の醍醐直幸君です。

 

 これらのウォッチング。カンムリウミスズメや陸上競技の日本新記録達成の場面のいずれも、我人の部屋の肘掛け椅子に座ったまま、TVの映像で見ました。野外へ行こうとしない。出て行く気力や体力がない。

 深夜放送のワールドカップ・ドイツ大会のせいとばかりは、いっておれません。困ったもんだぜ・・・

 

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