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発 行:ひょうすぼ社 |
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11月1日(日)の午前中、廊下で新聞を読んでいると、庭でジョウビタキのオス2羽が激しくもつれ合っていた。 私:「お母さん(家内のこと)、来て見ない!ジョウビタキのオスが2羽で、家(ウチ)の庭の縄張り争いをしよるワ!」 家内:「ふぅーン、家(ウチ)の庭を縄張りになんかしないほうが、身のためなのに!」・・・・・。 解説子:我が家には、息子(大学三年生)が幼稚園生の時に拾ってきた害獣猫「トリ」の亡き後も「チビちゃん(♀)」、「チビすけ(♂)」の2匹の猫が同居して
いて、春先と秋の渡りの季節には、仕事から帰ってみると、室内に羽毛が散乱していたり、ズバリ野鳥の死骸が置いてあったりする。 私は、日頃自分が加入している組合が運営している理髪店で髪を刈っている。その理髪店に、先月から、近所に捨てられていたという可愛い子猫(名前は「モモ」、♀)が飼われていて、昼休みなどに覗いていたら「貰ってくれませんか?」と言われた。 早速妻に相談したところ「今でも2匹居るのに、もう1匹なんてダメ!」と拒絶された。彼女とは、今年結26年を迎え、生き物好きの性格を知り抜いた仲なので、とりあえず「そうだね。」と答えて引き下がり、翌日の17日にその子猫を連れて家に帰り「貰ったのではない。床屋のおばさんが、とにかく見るだけ、見てもらえないかと言うので一晩預かってきた・・・。」と大嘘をついた。
そして、OKを取り付けるつもりだったら、当日遊びに来ていた孫が「まだ猫と遊ぶ。帰らん!」と言い出してダダをこね、困った妻は「明日も居るから、また明日猫と遊びにおいで。」となだめており、棚ボタでその子猫は今日も我が家にいる。鳥にとっては、我が家にまた害獣が1匹増えたかも。 どうなりますことやら・・・。 昨年、当時在籍していた職場にアルバイトにみえたK嬢は、同年11月にドイツのフランクフルトに留学し、先日帰国された。出発前「いくらドイツ史を専攻していたからといって、君が自分の子供であれば、『満足にドイツ語も話せないのなら、止めとけば。』と言う。」と言うのを振り切って彼女はドイツへ旅立った。 以後、Eメールでやり取りしたが、向こうのホームステイ先の理解が得られず専用回線を引くことができなかったらしい。結果、持参の日本語ワープロ機能が入ったパソコンが使えず、あちらのインターネットカフェでパソコンを使うこととなり、『ローマ字手紙』で会話をした。
ところが、留学して3ヶ月も経ったらメールに見るのもおぞましいドイツ語(大学時代、ドイツ語を落第して3年間も授業を受けた。)が混じるようになり、先日会った時に聞いた具合では、日常会話はほとんどこなせるようになったらしかった。 例によって、あつかましく、帰国前にメールでドイツの「野鳥図鑑」を買ってきて、と頼んでおいたら、『V?GEL※』というハンドブックタイプと『V?GEL EUROPAS』というズバな図鑑をお土産にいただいた。スゲー立派な本です。ただし、ドイツ語のため、写真以外を見たら、頭がクラクラします。 ※ V?GEL
No.103 乱杭(2000年11月18日)
だから、我が家の庭には餌台も設けられないし、比較的枝が細くて柔らかく折れやすい柿の枝の先に、ミカンの切れ端を刺してあげた昨冬も、それに来たメジロが連中の餌食になって、家内から死骸を見せられてこっぴどく叱られた。宮崎市大塚台あたりで繰り広げられているシジュウカラ巣箱誘致合戦などは、夢のまた夢である。ジョウビタキは見たし、猫の餌食にはさせたくなし。(彼らの本能で止むを得ないこととは言え、困った猫達です。)
と不確定なことを言うのは、先の2匹との折り合いがうまく行くか、まだ判然としないためだ。とにかく、どちらも、ムチャクチャ意識して、そばに寄り付かない。
鳥(Vogel)の複数形。Oの上にあるチョンチョンは、ドイツ語特有のウムラウト記号。
野鳥は、Waldvogelと言うらしい。