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発 行:ひょうすぼ社 |
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雑煮は祝い膳の献立で、神に供えた色々な物を下ろし羹(あつもの)にして食べる物であった、と伝えられています。No.106で我が家のお雑煮をご紹介したら、お雑煮やお餅などについて、たくさんの方からお返事をいただきました。こんなリアクションがあるから個人新聞は止められない。その一部をご紹介します。 千葉県の(旧姓小田原)陽子さん 延岡市熊野江町の河野 健君
延岡市中央通りの山下紀子さん 宮崎県北浦町の芝崎玉美さん <返事> 小紙をお送りしたら、「『らんこう』が届きました。と言われた時には「乱交パーティーの記事でも送ったかしらん???」と驚きました。
小紙名、命名のいきさつは古い読者はご存知ですが、言わぬが花・・・。 次号では、もっと古い乱杭をご紹介する予定です。
No.107 乱杭(2001年1月14日)
「3日にダリの両親のお家に行った時(初詣に出かけた日の朝)、お母さんが千葉のお雑煮をご馳走してくれました。薄口醤油で味付けしたダシ汁に四角のおもちを入れて、海苔やわかめ等の海藻類をたくさんかけて食べるの。すごく美味しかったよ!海苔の種類もちゃんとこだわりがあるらしく、「はば」といって、九州には売ってないらしいよ。
「ちなみにうちのお雑煮には、なぜか猪肉が入ってるんですよ。で、猪年の僕が24歳になる年には、『猪が猪を食ったらいか〜ん』とか言って、その年だけは猪肉入りじゃなかったんです(笑)。
「焼いたお餅、どんな風に食べます?山下家は砂糖醤油(それも砂糖多め!)をチョコチョコつけながら食べます。兄が友達にこれを言ったらかなりビックリされたとの事。ウチではこれがあたりまえ!他の家庭でも同じ様に食べていると思っていたみたいで、実際は山下家だけだったようです。私の母は生まれも育ちも四国の香川県で納豆といえば甘納豆しか見たことも食べた事もなかったそうです。」
「私的新聞、楽しく読ませていただきました。アナウンサーでない佐藤さんを少しみさせていただきました。来年はカンパチを届けようと思っていましたが雑煮の為には、やはりタイかなあ?と思ったものでした。」
「いただける物なら、何でもゼイタクは言いません。ちなみに、いただいたもう一匹の鯛は、はらわたを出して実家に届け、正月3日の父の誕生プレゼントに変身させていただきました。とほほ・・・。」
「乱杭」は「らんぐい」と読み、右の写真のような物を言います。広辞苑第2版には「秩序無くやたらに打ち込んだくい。」新明解国語辞典には「ふぞろいに打ち込んだ杭。」と注釈されていますが、最近、河川改修等で見かけることが少なくなりました。写真の延岡市沖田川でも、撮影位置のすぐ川下まで河川改修が行われ、「そこにあった『乱杭』は、すべて失われました。