発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyo@ma.wainet.ne.jp
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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 乱杭 117号(2001年6月1日)
◆ロイヤル山岳会発足10周年記念講演会◆

 延岡市の「おでん小よう」と「喫茶スマイル」の経営者、その常連客等で結成された「延岡ロイヤル山岳会」が、今年発足10周年を迎える。
 これを記念して、今月9日(土)に、延岡市本小路の「カルチャープラザのべおか」3階のシンフォニーホールで、同会発足10周年記念講演会と、会員による写真展が開催される。

入場無料。(詳細は、上段の別添チケット写真参照)
 注目されるのは、これを機に、同会発足以来、トップの座にすわり続けている会長田島幸美氏(「おでん小よう」経営)の代表交替があるかどうかだ。
 同会長は、今年62歳になった。まだまだ様々な類似団体の代表としては年齢的には若く、とても会長の座を譲るまい、という憶測がある反面、本人は「いいかげんにおさらばしたい。」との意向を漏らしたとの説もあり、会長人事は流動的だ。











 しかし、ここを乗り切れば、生涯会長職に留まるのではないか、との観測もあって、次期会長職を狙う人、複雑な山好き人の調整役として「この人しかいない。」と遺留する人、種々の思惑も輻輳して先が見えない状況である。
 いずれにしろ、ほとんどの同種の山岳会が、特に人的要素(人間関係)で、いつのまにかグループとして崩壊の憂き目を見る中、中高年登山ブームとはいえ、発足10周年を迎えても依然としてなお会員が増加し(同会の会員数は、200人をはるかに超えた。)、「なんやら、かんやら言いながら」仲良く発展しているのは、これを影で支えるスマイル谷本ママや事務局的存在の小田原ご夫妻など、会を支える沢山のスタッフと、田島氏の人徳と言えよう。
 会員番号60何番だったっけ?忘れた。とにかく、会員のくせに「山には、ゴンドラとリフトを使って登り、スキー板に乗って雪の上を滑って下りるのが一番ですワ。」と豪語する本紙主宰の青草としては、発足10周年が、誠にめでたく、前述記念写真展に、発足間もない頃の、秘蔵の平成4('92)年11月1日の同会大崩山三里河原豚汁会の参加者集合写真を拡大して、出品することにした。ぜひ沢山の皆さん、起こしください。

◆新刊紹介◆

「フクロウの不思議な生活」(クリス・ミード著/下段写真参照)

Here's a cool technique! 著者のクリス・ミード(Chris Mead)は、イギリスの代表的な鳥類研究家。イギリス鳥類学トラストの足輪つけ調査官の主任を長くつとめ、渡り鳥の行動研究や野鳥保護の分野の実践的なフィールドワーカーとして、かの国で広く知られている人(だそうだ。私は、今日まで知らなかった。)
 この本が楽しいのは、その奇抜な構成にある。すなわち、
1.フクロウはどんな生き物か、
2.フクロウの生活、
3.フクロウと人間、









 (ここからが違う)
4.フクロウの民俗学(国立民族学博物館(大阪府吹田市千里が丘)初代館長の梅竿忠男先生(岩波新書「知的生産の技術」等の著作あり。)でも、「フクロウによる民俗学的推敲」までは、思い至られなかっただろう。)あなかしこ・・・。

 詳細は、本書を読んでください。それよりなにより、本屋さんに注文してから、なかなか届かず('01.4.10初版発行)、配達されて開いて見た本書に驚かされた。
 同書には、ガイ・トラウトン(Guy Troughton)画伯の様々なエッチングのような技法の精巧なフクロウの挿絵が沢山掲載されており、かつ、フクロウが何やら呟く「ふざけた噴出し」の付いたポンチ絵様の挿絵も随所に施されていて、読み進んで飽きない。お奨めです。

※ 斉藤慎一郎訳 晶文社刊 1,900円

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