前号同様、ダイヤモンド社版「地球の歩き方No.16韓国」の紹介文章を引用する。
(戦争)記念館は、ソウルでも最大級の記念館(中略)で、単なる資料の展示をするだけで
なく、祖国のために闘って亡くなった多くの兵士の偉業を讃える目的もあって建てられた。戦争の愚かさを現世に伝える重要な役割も果たしている。展示品は室内と室外で分けられ戦闘機や兵器などの大型展示物も多く扱い、展示資料は約14000にものぼる。
B52爆撃機
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文字通り、韓国や朝鮮が有史以来遭遇し、闘った戦争の記念館である。父が入り口で3000ウォンの入場チケットを3枚買って1枚を李さんに渡すと「私はチケットは要らない。」と言って窓口に返し、お金が返ってきた。タクシーの運転手さんは「お客を連れて来てくれた人」として、入場無料になっているようだ。なるほど・・・。私は、この手の記念館は苦手である。はっきり言って好きでない。まあ、急ぎ足で鑑賞したと書いておこう。しかし、父と李さんは、色んなコーナーで話が弾み「佐藤さんはそんなこともご存知ですか!」と盛り上がっていたようだ。
圧巻は、やはり屋外の実物の展示であろう。何しろ、朝鮮戦争の戦利品のソビエト製戦車や米軍のB52爆撃機などが所狭しと展示してあった。
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ソウルの路上で、レッカー車で引っ張る交通標識を幾つも見かけた。容赦なく異動するよという公権力の意思表示、警告であろう。この日の夜、また例の乙支書籍に本を見に出かけた帰りに、ホテル・ロッテの前庭で、無断駐車の自動車の4つの車輪をそれぞれこれまた4つの小さいコロの付いた40センチ四方の板に乗せ、ホテルの人が数人で押して、邪魔にならない場所へ押して異動している光景を見かけた。
日本であれば「無断駐車お断り、次回はレッカーで移動します。」と張り紙をして脅かすくらでしょうか。
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その光景を面白がって眺めていると、目つきの鋭い40過ぎのおっさんがすーっと私に近づいてきて「可愛い子がいますよ。ハタチ・・・。」と言う。 「NO!」と言って手を振ると(信じてください、本当です。)、あっという間に彼は姿をくらました。この話を帰国してから職場の若い者にしたら、「どうして幾ら?」と尋ねなかったのか、と非難轟々であった。あなた方の娘さんが、長じてそのような性を鬻(ひさ)ぐ「仕事」をしていたら、父親のあなたは、どんな心持だろう。そのような心情を理解する大人に早くなってください。
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