発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyo@ma.wainet.ne.jp
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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 乱杭 138号(2002年4月10日)
季節のたより
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 先日、テレビで「桜の開花には、初春の暖かさより、冬のしっかりした冷え込みが必要。」と解説していました。「今季は、昨年末にこのような寒波が来て、桜の開花準備を早めたのです。」とも。
 実は、私の家の家紋は多くの「佐藤姓」のお宅がそうであるように「(下がり)藤」であります。
 特にそうであるからと言う訳でもありませんが、春に山間部をドライブしていて、谷間の林の表層で見かける藤の花の、あの淡い紫色が大好きで、自宅に植えたいと思っていました。

 乱杭137号に書いたIさんと同じ時期に、直属の係長として商工観光課でお世話になったTさんは、Iさん同様、3月をもって延岡市役所を退職されたのだが、そのTさんは、寒ランをはじめ植物の栽培に詳しく、当時、「藤の栽培について」尋ねたことがあります。
 質問に答えていただいたTさんによれば、「藤ほど育てやすいものはなく、ツルを切り取って来て挿しておけば、簡単につがるよ。花を早く見たいなら、大きいものを挿しなさい。」とアドバイスをいただき、我が家の近所で日向灘にそそぎ込む沖田川の上流の渓谷で、気に入った色の花を着けていた藤の蔓を切ってきて挿し木にしました。
 Tさんの助言どおり、藤は容易につがり、翌年から花を着け、今や「お父さん、藤の蔓が伸びているから、お隣の奥さんに苦情を言われる前に切って頂戴。」と夏の間、妻から何度も何度も言われるほどに育ちました。














  そこで、最初の話です。

今年は、やはり藤の開花が早いように思います。下の写真は、4月7日に写した写真ですが、およそ1週間早い感じです。中には花びらがこぼれ出した花の房もあります。

 

 今年は、個人新聞「乱杭」も、野鳥やミズイカの記事一辺倒ではなく、趣向を変えてお送りしたいと思っていますが、野鳥についていえば、同日の7日朝、我が家の庭のほんのちょっと上空をカワセミがチッチーと二声、大きな鳴き声を上げて通過して行きました。小学校の5年生の春から、大学に行っていた4年間を除いてずっとここに住んでいますが、初めて経験でした。

 ともあれ、私がこの家に住みつづけて春を迎え、この庭で藤の花が咲くたびに、私はTさんのことを思い出すことでしょう。Iさん、Tさんのご健康、ご多幸をお祈りし、この貴重な出会いに感謝する2002年の春です。

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