発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyo@ma.wainet.ne.jp
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

ご意見・感想等は発行人までお願いします。(^_^)  

 乱杭 141号(2002年6月15日)
創刊17周年 どうってことない 特集号
・トルコからの便り・0

 サッカー・ワールドカップ、日本代表がチュニジアに2−0と快勝して、予選リーグH組を1位で突破した。初の決勝トーナメント進出(初出場のフランス大会は0勝だから初ずくめ。)だが、その1回戦の相手が予選リーグC組2位のトルコと決まった6月14日、「佐藤さんお元気ですか?今はまだトルコにおりますが、この葉書が届く頃は、ロンドンにいると思います。」”TURKIYE”とスタンプの押された絵葉書が届いた。差出日は07.06.2002。ちょうど1週間前である。

 差出人は、川崎市のHさん。Hさんと私の関係を説明するのは、少々ややっこしくて骨が折れるのだけれども、やってみよう。

 延岡市は、職員研修の一環として1年に1人、民間企業に職員を受け入れてもらっている。先年、その研修を終えて東京から帰ってきたA君が私の職場に配属となった。その後、当時は工業振興が仕事だった関係もあり、私は、彼の紹介で、研修先だった企業の方々とも知己を得た。
 そのようにして知己を得た中にTさんという方があって、メールの交換も時々していたら、ある日そのTさんから「この度、退社することになりました。」とごあいさつのメールをいただいた。
 先の元研修生A君によれば、Tさんは「居酒屋を開くのが夢で、いよいよその実現に向けてスタートされるようです。」とのことであった。
 それからおよそ2年余り、今年2月に、東京の新橋でいよいよTさんが居酒屋を開店される、との情報を得た。開店日の1週間後、たまたま東京方面へ出張があり、その居酒屋さんへ伺った。
 その居酒屋さんのカウンターで、隣り合わせになったのが、トルコから絵葉書を下さったHさんである。あー、ややこしい・・・
 店主TさんとそのHさんは高校の同級生だそうで、しかも「明後日からニュージーランドへ行きます。」とのこと。ずうずうしい私は、初対面のHさんに「ニュージーランドの野鳥図鑑を送っていただけませんか。」とお願いしたら、「いいですよ。」と快諾していただいた。
Here's a cool technique! そしてそれから、2週間もしないうちに届いたのが左の野鳥図鑑「NEW ZEALAND BIRDS」である。代金をどうやってお送りしようかと困惑してメールで問い合わせたら、ある都銀のHさん名義の口座に振り込んでください、と返事が来て納得。
 その際、「これからトルコへ行こうと思ってこちらの旅行会社へ行ったら、世界1周の方が安いチケットがあったのでそちらにしました。」やや!「代金を余計に振り込みますから、もし可能であれば、トルコの野鳥図鑑も送ってください。」とこれまたずうずうしくお願いしたのでした。






















 ちなみに、現在の職場で知り合った国家公務員のNさんが昨年末、新婚旅行でフィンランドに「オーロラ見物」に行かれると聞きつけ、所持していた「地球の歩き方(北欧編)」をお貸しして、その際「フィンランドの野鳥図鑑を買ってきて。」とお願いしたら、これまた大成功。

 その図鑑は、下です。お代金を支払おうとしたら「いらない。」と仰るので、新婚旅行記念に「地球の歩き方」をそのまま差し上げました。

     

トルコの野鳥図鑑

 それで、トルコの野鳥図鑑はどうなったかも、報告しておきましょう。

 最初のHさんからの絵葉書に戻ります。「申し訳ないのですが、本はとても高価なもので、そして送料も高く2泊分の宿代にあたります。トルコでは、インフレがすごいのでクレジットカードは使いたくありません。ということで、残りのお金は日本に帰った時にお返ししますので、ごめんなさい。先が長いので現金は持っていたいのです。10月末か、11月に帰国予定です。」
 Tさんの居酒屋でお会いした折り、高校の同級生と仰るお二人は、30代中頃とお見受けした。(間違っていたら大変失礼しました・・・。)
 お二人とも独身。なおかつ美人。
私のような田舎のおじさん公務員から見た乱暴な言い方を許していただけるなら、「それぞれ、思いのままに人生を生きていらっしゃる。」と感嘆します。
 特に「羨ましい。」とは思いませんが、お二人の行動力には「スゲー」、と驚嘆せざるを得ません。

 Hさんから葉書が届いた日の夕方、大学時代の先輩で東海地方の市役所にお勤めのOさんから、「友人が16日に大分ビッグアイで行われるワールドカップ決勝トーナメント1回戦のカテゴリー1、1枚225ドルの切符3枚を入手したけれど、彼が行けなくなった。そちらで買う人はいませんか?」とメールが届き、職場のサッカー部の監督をしているK君に電話をしたら「続き席なら3枚買います。」とのことであった。急いでOさんに電話を入れたら「ごめん、広島の知人が買ったらしい。」

 いよいよ、サッカー・ワールドカップも終盤。さんざんゴタゴタした入場券の話が、まさか自分にまで来るとは思いもしませんでした。今はロンドンのHさん、ご安全に旅行を楽しんでください。

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