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発 行:ひょうすぼ社 |
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ボストンで宿泊したホテルから歩いて5分ほどのところにマサチューセッツ州庁舎があり、その1ブロック向こうに、野球場1個分くらいの広さの石畳で、ハトならぬカモメが闊歩していた市庁舎前広場がある。 コンサートが開かれた24日の午後、会場のタフツ大学で最後のリハーサルが済み、本番までの間、広大な同大キャンパスを散歩した。
ボストンの市街地で見かけた野鳥のほか、キジバトに似た野バトや、種は解らなかったが、尾羽根の長い中型の鷹も見た。ボストンの朝は、市街地上空を飛び回るカモメの鳴き声で起こされる。同市は、イギリスから米国が独立する際に起きた「ボストン茶話会事件」などで有名なように、東海岸の港町として発展してきた都市であるが、ダウンタウンの空をたくさんのカモメが飛びかい、鳴き声が聞かれるといことは、港が市街地の非常に近くにあることを物語っている。とは言っても、延岡とは違ってトビはほとんど見かけず、ボストン湾に沿って建てられている「J.F.ケネディー記念館」、同じく「クインシー・マーケット」の上空で数羽見かけただけであった。 渡米前、マイクから「サラトガに、エビナとういう日本の騎手が来ているが、知っているか?」とメールがあった。
あちらは競馬の本場である。我々の帰国後、サラトガで重賞レースがある、とマイクが言っていたが、往路、ミネアポリスで国内線に乗り換えた後、飛行機の窓からおびただしい数の牧場付属の調教用馬場が見られた。 (つづく)
◎ご要望にお応えして写真に挑戦
※マイクの次女ケイトリンと
(ボストン美術館)
州庁舎前には、更に広大で緑濃い公園「ボストン・コモン」があり、朝散歩した。 ここには、朝早くからジョギングや散歩、出勤前の朝食を摂る人など、多くの人々が訪れていて、人のすぐ近くをわが国の本土リスに良く似たリスが走り周り、またわが国の種より全体の色がやや淡いスズメ、そっくりのハシボソガラス、それにわが国では見かけないホシムクドリがたくさん見られた。
州庁舎と並びの街区は、ナントカと言って同市でも古い町並みであり、景観保存地区になっていて、ビッシリ蔦に覆われた背の低いレンガづくりの建物がたくさん残されていたが、しきりにその蔦の中にもぐり込んで行くのを見かけたので、そこに巣が作られていたのかもしれない。
構内には、簡易スタンドやアメリカンフットボール用のスコアボードを備えた全天候8レーンのトラックを持つ陸上競技場があり、また点々と設けられた茂みや木立に挟まれるように、1棟1棟はそれほど大きくない2〜3階建ての校舎がゆったり、かつ延々と並んでいた。
職場の競馬好きによると、エビナ(海老名正義)は、「東の海老名、西の武。」と称され、武豊と人気を二分する有名ジョッキーだそうで、あちらでもこの夏、数勝したそうだ。