発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyo@ma.wainet.ne.jp
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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乱杭 野鳥歳時記(1)(2002年10月21日)

◆青艸の身勝手 野鳥歳時記(1)◆

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Here's a cool technique! 皆さんお元気ですか?

添付の写真の鳥は「ジョウビタキ(♀)」です。
ツバメなど夏を日本で過ごした鳥たちが、日本列島を後にして
南西諸島方面へ飛び去った後を埋めるように、九州でも丁度木枯らしが
吹き始める頃に、シベリアなどの大陸から飛来し、一冬を低山や
市街地で過ごしていきます。


 シベリアでよほど大事にされているのか、はたまた、ほとんど食用にならないくらいの小さな身体と肉量のため、まったく無視されているのか、とても人なつこい鳥で、延岡あたりの中学生女子の走り幅跳びの優勝者の記録位の距離(約5m)まで近づいても、逃げようとしません。

 我が家の庭にも、1羽が毎年飛来し縄張りを持って一冬を過ごして行きます。
 貴方のお宅の庭にも必ず来ているはずです。ずっと居させるためには、庭に実のなる木(例えば、クロガネモチやツルウメモドキなど)が育っている必要がありますが・・・・。

 鳴き声は、甲高い声で「ヒーッヒーッ、カカッツ、カカッツ」。
 可愛さ盛りの幼児のような、黒くつぶらな瞳のまあるい目が印象的です。

 中学生の頃、我が家の庭でヤンモチ(「鳥もち」の地方名)を細木の枝に巻きつけてこの鳥を捕らえ、結局死なせました。捕らえた時のその鳥の手の中の暖かさが忘れられません。
 小さな命の暖かさと言ってもよいと思います。








 あの時の苦い思い出が、今日の「日本野鳥の会会員」になった自分の基礎を形成したのかもしれない、と思えるほど印象深く、大好きな鳥です。
 複数のジョウビタキが、我が家の庭で一冬を過ごすための縄張り争いを始める頃、つまり、大半のジョウビタキが、我が国への渡りを済ませた頃、西日本の紅葉が盛りを迎えるように思います。

 そして、50歳を迎えた今、今年もまた、こうしてジョウビタキの渡来を迎えられたことを喜び、来年もこのようにして我、彼とも元気でいて、その渡来を迎え、再会を喜びたいものだと、痛切に思うようになりました。

歳でしょうか・・・

※冒頭の写真は、
http://www.asahi-net.or.jp/~ch6s-fksm/index.html
から、「無断」で借用しました。
スンマセン。

 皆さん、上記ホームページを是非ご覧ください。自然満載の楽しいページです。 

注:冒頭の添付写真とありますが、ココに掲載できませんので、別の写真です。
文中の写真は上記URLでご覧下さい。
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