発 行:ひょうすぼ社
発行人:佐藤理洋
e-mail:
riyo@ma.wainet.ne.jp
創刊:昭和60年(1985年)6月15日

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乱杭 野鳥歳時記(3)(2002年12月15日)

◆青草の身勝手 野鳥歳時記(3)◆

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 昨日(12月14日)の昼、仕事で出勤した昼食の時、現在架け替え工事中の大瀬橋の袂(たもと)、大瀬川右岸の「おぐら」に食事に行った。
 接客のお姉さんが、どうぞ2階へと言うので、それに従って2階の北東の端の角の席に座った。
 料理が出される間、その席から右手前方に見晴らせる行縢山(むかばきやま)の遠望を楽しんでいたら、ひとつのことに気づいた。
 この席からだと、行縢山の一枚岩の花崗班岩の起立の角度が、正に垂直に見えることだった。美しい姿である。

 そうしている時、大瀬川の川原からカラスくらいの大きな鳥が飛び立って来て、私の席の前を通り過ぎて、「おぐら」の建物を飛び越え、南東の方角(ジャスコの方)へ飛んで行った。







 それは、よくある風景かもしれないが、その鳥の姿が異様で、目の端に映った時、おや? と思った。
 どのように異様かと言うと、その鳥は2〜2.5メートル程の長い草の蔓(つる)を足に引っ掛けて飛んで来たからだ。
 その蔓をぶら下げて大瀬川河畔に面した窓ガラスを横切り、姿を消した。

 私は、左回転で身体を反転させ、東側の窓を見た。
 スーッと「おぐら」の建物の軒先から姿を表したその鳥は、身体をブルブルと震わせて、足の爪に絡まった草の蔓を振るい落とし、(私が見るには)、直前に捕まえ損ねた小鳥をしつこく探し出すように、上大瀬町の町並みの上空を幾度も幾度も繰り返し、偵察機のように飛行していた。

 羽ばたきや姿から、ハヤブサだろうと思ったが、絶対と言い切れる識別能力はありません。

 それにしても、いい風景を見ました!

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