今年もお世話になりました
2002(平成14)年も残り、22時間足らずとなりました。今年も大変お世話になりました。
2時間ほど前まで、雑煮の準備をしながら、テレビを移動して厨房に向け、NHK−BS2で、「ザ・フォーク・セダーズりみてっど」を見ていた。というより、懐かしい歌が次々に出てきて、一緒に歌っていたというべきか?
改めて、北山修、加藤和彦、この2人の才能の凄さを感じていた。
「帰ってきたヨッパライ」「青年は荒野をめざす」「拝啓、大統領殿」「花びらの白い色は」「グァンタナ・メラ」、どの曲も懐かしい・・・
1曲だけ、同じ番組の中で、2度歌われた曲があった。
「イムジン河」私達の世代には、「イムジン河」=「放送禁止歌」というイメージが強い。その歌が、天下のNHKで、しかも、同一番組の中で2度も歌われるとは、時代も変わったものだとつくづく思い知らされる。
2度目は、まず、加藤がハングルで歌った。放送禁止となった詳細について、私は詳しく知らないが、朴世永(リ・グムオク)の原詞と、当時、彼らが歌った松山猛の訳詞がかけ離れていて、内容を捻じ曲げられている、と在日の団体から強い抗議があり放送禁止となった、と記憶している。このことについては、かつて「乱杭」に書いたことがあった。
後で北山が説明したところによれば、加藤が歌ったハングルの歌詞は、問題となった松山訳詞の2番の歌詞を再度「ハングル」に訳しなおしたものだったそうだ。 問題の2番の歌詞はこうだ。
北の大地から南の空へ
飛び行く鳥よ自由の使者よ
誰が祖国を二つに分けてしまったの
誰が祖国を分けてしまったの
|
|
ちなみに、歌声喫茶の老舗「ともしび」が発行した歌集「うたの世界(1982.12.25
第6刷)では、曲名が「リムジン河(臨津江)」となっており、作曲はコ・ジョンハン(高宗漢、漢字名は筆者)、作詞は前記リ・グムオクとのみ記載されていて、訳詞者の名はなく、我々が知っている松山猛の訳詞とは、随分違う歌詞が掲載されている。
南北の国が「ワールド・カップ」と「拉致問題」を中心として、新聞やテレビ・ラジオ放送を通じて、頻繁に報道された。今年ほど、この数十年の日韓、日朝関係の歴史の中で、南北の国が、我が国と密接に関った年は、なかったのではないか。
その年に、この曲が、長い放送禁止のくびきをのがれてTV放送の中で、しかも2度も歌われたことに、ある種の驚きを感じた。
朴世永が歌詞にした「北の大地から南の空へ飛んだ鳥」は、なんだったんだろう?
それで、雑煮の準備はどうなったかと言うと(このギャップを余裕を持って楽しんでいただくと嬉しい。)、添付写真のとおり、あご(トビウオの干物)と昆布で出汁を取って汁はできた。具の椎茸、鶏肉、サトイモなどを別にそれぞれ煮ている頃、博多に住む次女が帰省して来た。
もう一つ寝るとお正月♪
よいお年をお迎えください。
|